学校の通知表・成績表の正しい見方とは?
小学生以上になると学期末に子供が通知表をもらって帰ってくると思います。
さて、貴方はお子さんの通信簿をどのように見ていますか?
悪い成績だったり以前より下がっていたら叱ってしまいますか?
私は叱ること自体は特に悪いとは思いませんが、ただ叱って終わりにしてしまうのは良くないと思いますし、何よりもったいないと思います。
理由は子供にしてみれば成績が悪かったから叱られた、下がったから叱られたという悪い感情しか残らず、そこからどうすれば良くなるのか、どうすれば分かるようになるのかという改善点を見つけることができないからです。
もし貴方が悪い点を見つけたのであれば、それを改善するためにはどのようにすれば良いのか、どういう勉強をしなければならないのかをしっかり子供と一緒に考える必要があります。
また、導き出した改善法を子供にさせる時に親側も小学校や中学校の基礎学力程度は持ち合わせておくほうが良いです。
理由は子供が分からないところを聞いてきても答えてあげられないからです。
我が家での通知表を親子で見る時の会話(一例)
我が家では子供が通知表をもらってきたら以下のような話をしています。
『親(私)』●●君、今学期もお疲れさまでした。ママに通知表を見せてね。
じゃあ、今回●●君が頑張ったなと思う所や良かった教科を教えてね
『子』ママ、僕は理科を頑張ったよ
『親』そうだね、理科の■■という項目が、「よくできました」ってなっていて頑張ってるね。とても良く頑張りました(^^)←しっかり褒めてあげて下さい
『親』●●君は理科が得意なの? 理科のどこが面白い?ママに教えて?
『子』虫の体の仕組みのところが面白かったよ
『親』そうなんだ〜(^^)じゃあ楽しかったところがもっとわかるようになればもっと面白くなるね。●●君の得意なことを沢山作ってママに教えてね。
『親』じゃあ反対にここが悪かったな、もう少しかなというところを教えてね
『子』算数のココがもう少しだったよ・・・
『親』そうだね、算数の■■という項目がもう少しになっているね。じゃあ「もう少し」のココを良くするためにはどうすれば良いと思う?
『子』勉強しないといけないと思う。
『親』そうだね、■■の部分が良くなったら、算数がもっと楽しくなると思わない?
『子』うん。
『親』じゃあ学校がお休みの間に計画を立ててココ(■■)(具体的な部分は子供だと漠然としてポイントが分からないことがあるので親が指定して課題を与える)を勉強しましょう。ママも●●君が算数を好きになってくれたら嬉しいな(^^)分からない所があったらママも一緒に考えるから絶対見せてね。
この会話のポイントは親が子供の得意な事や要努力の箇所を確認するほか、子供にも自分の成績はどこが悪くて、それをどう改善しなければならないのかを子供自身に自覚させることにあります。そして改善点を親子一緒に考えて次回にフィーッドバックします。
家庭教師や学習塾に通っているようであれば、先生にお子さんの不得意な部分を伝えておくと良いかもしれません。
厳しく叱りすぎたり良かったね、悪かったねで終わらせないようにしましょう。
一番最悪なのは「自分はダメな奴」と思わせてしまうことです。
一度、このマイナス思考が植え付けられしまうと、少しくらい褒めても焼け石に水ですし、褒めても子供が謙遜して自己を過小評価してしまうことがあります。
自己評価の低い子は脳の報酬系の回路が鈍くなって諦めやすい子になりやすいので要注意です。
重要なのは「自分はやればできる!」と思ってもうらうこと。
そうなってもらうためにしっかりお子さんと一緒に学習面と生活面の改善点を考える必要があります。
全てを子供に押し付けるのではなく、親自身も自分の課題としてしっかりサポートするという意志をお子さんに伝えて下さい。
通知表は結果を知らせるものではなく、結果から改善点を再確認するものです。
また、先生からの通信欄も学校でのお子さんの様子や家庭で指導しなければいけないこと、先生など第三者から客観的に見たお子さんの良い所、親の自分が感じた子供の印象とのギャップに気付くことができます。しっかりチェックしておくようにしましょう。
勉強は毎日できるだけ決まった時間にさせるようにして、ちゅうどその時間に子供の見たい番組などがある場合は録画などをしておいてあげると良いですね。
全部を我慢させてふてくされて勉強するより、頑張ったあとにはちゃんと楽しいことがあるほうが頑張れますしね。要はアメとムチです。
お子さんによって楽しいこと、やりたいことは違うと思いますので各ご家庭でのアメを考えてみて下さい。
確固たる将来の目標が出来た子はそんなことをしなくても勝手に自己管理をするようになります。
学習段階での最終的な目標はココですね。
まとめ
■通知表は褒めて終わり。叱って終わりでは意味が無い
■悪い部分を叱るだけでは子供の自尊心を落とすだけで良いとこ無し
■良かったところ悪かったところを子供自身にも自覚させよう
■先生からの通信欄も参考に家の子は何が得意で何が苦手なのか、苦手な部分を親子で話し合って改善する努力をさせよう
■苦手をしっかり復習することで「自分はやればできる!」と思ってもらうことが重要
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悪いテストの点から子供の不得意を親が周知し次回へ繋げる
小学校に入学すると定期的にテストを受ける機会も出てくると思います。
貴方はお子さんがテストで悪い点を取って帰ってきた時、叱ってしまいますか?もちろん日頃から宿題をしない、復習をしないなど本人の怠慢に少なからず原因がある場合は叱ることも必要です。
ただここで前の記事の通知表の記事でも書きましたが、叱っておしまいにしてしまうと、その子は次も悪い点を取る可能性が高くなります。
テストの答案はお子さんが何処が得意で何処が不得意なのかを親が理解する重要なツールです。
激しく叱ってしまうと以下のような悪循環に陥ってしまいます。
悪い点を取る⇒叱られる⇒叱られるからテストを親に見せない、自分も復習しない⇒勉強が分からなくなる・面白くなくなる・焦る⇒親も子供が何処が分からないのか理解できないのでアドバイスのしようがない⇒また悪い点を取る
もしお子さんが悪い点を取って帰ってきたらまずは叱らず、答案をしっかり見てお子さんが何処を間違っているのかしっかり観察しましょう。そしてその間違っていた部分を復習させましょう。
この時、お子さんだけに「復習しておきなさいよ!」と子供任せにするのではなく、親である貴方とお子さん一緒に、教科書や参考書を開いて「間違ったこの問題は教科書のココに書いてあるからこのやり方を真似するんだよ」など、最初は解のポイントとなる部分まで導いてあげることも大切です。
最初は間違った問題と全く同じ問題をやり方を含め親子で復習をしてください。
次に今度は間違った問題と似た問題(最初は算数であれば数字の部分だけ変える程度)をお子さんだけで解かせます。ここでまた間違うようであれば、またテストの問題と同じ問題を解かせてみましょう。
最終的には学校で習った項目の範囲で少し応用した問題や、言い回しを変えた問題など沢山の類似問題(類似パターンの問題)を解けるようになれば、受験などにも対応しやすくなります。
受験で過去問を解く理由は、いくつもの出題パターンに慣れてこの問題はこの公式を使いそうだなどの予想を立てやすくするためです。
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