真面目系クズ

 
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貴方は真面目系クズという言葉を聞いたことはありませんか?

学校の成績は普通、逆に良い方だ、素行も真面目でいわゆる優等生や良い子ちゃん。

 

 

でも色々な年代の人間と出会って関係を築いたり、学力だけでなく社会性が必要になってくる大学生や社会人になって「あれ?・・何でウチの子が」と言うような例えば、「友達がいない」「就職できない」「要領が悪い」など急にダメになってしまう子っていると思います。

 

 

この真面目系クズという特性も急にそうなるわけではなく、今までの教育環境や生活環境が大きく関係しています。

 

 

子供の頃の私を例にとって特徴を書いてみます。

 

 

真面目系クズにはこんな特徴があります

■学校では黒板の板書をしっかりノートに書く、授業は真面目に聞く
実は写しているいるだけ、何故そうなるのか一切に理解していない。ただの書く作業に過ぎない。要は学ぶことにあまり興味がありませんでした。

 

 

■先生からの評判は良い
実は怒られるのが嫌、目立つのが嫌なので黙っているだけ、言われるまま指示に従っているだけなので自分で考えていない。他人に良いように利用されやすかったので、いじめっ子が都合の良い時だけすり寄って利用しようとしてきました。

 

 

■大人たちからは真面目・努力家と言われる
先生や親など監視する人間がいないところでは手を抜いている。
その場しのぎの行動や嘘で誤魔化すことを無意識に行うので無責任な人間になりやすいです。

 

 

■定期テストなど学校内での成績は良い
反対に校外模試や塾の模試などの成績はかなり悪い。学校のテストが良い理由は先生によって、学校で使用しているドリルや参考書などからそのまんま出題するので答えを覚えるだけで良い場合あるからです。校外模試の場合、基礎力はもちろん問題の意図をしっかり理解して応用しないと解けない問題が殆どなのでボロが出やすいです。

 

 

■良く言えば素直でもの分かりが良いが・・
失敗するイメージしか出来ないので単にチャンレンジ出来ないだけ。壁に当たったら曲がるおもちゃの車のような感じです。向上心が無い、決断力が無い人間になりやすいです。

 

 

いかがでしょうか?
私は子供の頃、こんな感じだったので人間関係は非常に希薄で、人生の節目となるイベント(例えば大学受験や就職試験)に失敗し、長い間ニートやフリーターを転々としてきた私を見た親は「真面目で学校の成績は良かったのになぜ?」私を良く知る先生や友人は「●●さんは優等生だったのに一体どうしたんだろう?」と不思議がられたものです。

 

 

結局のところ私は、無気力で努力の出来ない子だったのです。

なぜ私が真面目系クズになってしまったのか

ここでは何故、私が真面目系クズになってしまったのかを書いていきます。
私の家庭は子供に対して母親が過干渉、父親は反対に無関心という家庭でした。

 

 

ちなみにあくまで私の経験談なので、偉い教育学者の先生方の考え方とは食い違う部分があるということを予めご理解下さい。

 

 

それでは分かりやすいように箇条書きにしていきますね。

 

 

■テストで悪い点を取ると激怒、泣くまで責められる
テストで悪い点をとると烈火のごとく怒り、母が自作した問題を解けるまで、泣くまでやらされました。教え方もきちんと順序立てて冷静に教えてくれるわけではなく「何でそうなるんだ!」「情けない!」「どうして出来ないんだ!」という具合にイライラしながら教えるやり方だったので、私のほうは委縮してしまい教えてもらってもちっとも頭に入ってきませんでした。

 

 

早く終わってほしくてただただ黙って怒鳴り声を聞いていただけです。結果、テストを隠す、破って捨てるなど隠ぺいをするようになり、学校の授業内容に対して母に「ちゃんと分かってるの?」と聞かれた時は「うん・・」と嘘をつくようになりました。

 

 

この経験で身に付いたことは『その場しのぎの嘘で、一時的に逃げる』というダメなスキルでした。

 

身についたクズスキル嘘つき・対人恐怖

 

 

■親にいつも心配や不安を煽る話ばかりをされる
我が家は経済的にあまり裕福なほうではなく、よくお金に関する心配や不安、そして大人になったら経済的に助けてくれ、老後の面倒を見てくれなどよく言われていました。

 

 

成人した大人に話すならまだしも、こんなことを小学生の私に言うのです。

 

 

当時私は学校でいじめに遭っており、個人的にも問題を抱えていましたが、上記のようにいつも親に余裕が無く、これ以上親に心配をかけるわけにはいかないと思うのと同時に、心が荒むような話ばかりされるので親を避けるようになり、会話や相談をすることを一切しなくなりました。

 

 

それは友人など他人に対しても同様で、心を許せる相手が一人もいなくなりました。

 

 

学校の休み時間はいつもポツーンと独りで本を読んだりしていたので周囲は勝手に真面目、勉強家と思っていたようです。ただ孤独だっただけなのに。

 

 

また、大事なことでも全て自分で勝手に決めるので親のほうは手がかからない子と解釈していたようでしたが、私は受験や就職など人生の節目となる選択の時期も孤独に、つっぱしってしまい見事に失敗しました。

 

 

よその家庭は受験であればお金の相談(学習塾の費用や入学資金、生活費)、就職であればコネやその業界の話など色々なアドバイスを親から受けている子も多く、『相談をしない・出来ない』ということは間違った道に進んでいても誰もストップをかけてくれないので人生が大きく狂ってしまったり、遠回りをしてしまうこともあります。

 

身についたクズスキルマイナス思考・困難から逃げる

 

 

■何に対しても「ダメ」「やめておきなきなさい」と否定的
小さい頃は、「これやりたい!」「これ欲しい」という単純なものから、思春期には受験など進路の選択で「こういう風にしたい」「この道に進みたい」など親に対して要望や意見を求めることがあると思います。

 

 

しかし、わが家の親は閉鎖的というか何に対しても否定的で、「やってみなさい」とか「きっとうまくいくよ」など希望を持たせる話をすることがないので、親に意見を求めたり要望を出すことを一切しなくなりました。

 

 

何も欲しがらない、何も求めないので子供の頃であれば聞きわけの良い子、手のかからない素直な子と親は解釈しがちですが、このような子は「どうせ言っても無駄、やっても無駄」という諦め根性が染みつき、やる前から諦める、チャレンジしない子になってしまっているだけです。

 

 

また悪い意味で欲がないので他人に利用されたり、出しぬかれたり、美味しい所を持っていかれたり損な役回りになってしまうことも多くなります。

 

 

社会人であれば言うべき時でも意見しない反発しないので同僚や先輩に手柄を横取りされたり、軽く見られたりすることもあります。

 

 

自分で提案や行動を起こして失敗することが怖いので言われたことしかしない(指示待ち人間)になりやすいので出世しにくく、でも初対面の印象は真面目で仕事が出来そうに見えるので最初とのギャップで普通の人より大きくマイナス補正がかかり、勝手にガッカリされてしまうことがあります。

 

 

結果、普通の人よりガッカリ度が上がってしまうので余計に悪い評価をされてしまうことがあります。

 

身についたクズスキル諦めやすい・何でも妥協する事なかれ主義

 

 

■親が内向的、友人どころか親戚付き合いも無い
親が非常に内向的で家から出ない、他人が家に来たり地域のコミュニティに参加することもないので幼稚園に行くまで、家族以外の他人と殆ど触れ合うことがありませんでした。

 

 

よその家庭はママ友の子や同年代の親戚の子供、そして地域のクラブ活動やイベントを通して、子供ながらに他人と関係を持つ機会も多いようです。親が孤独だと子供も孤独になりがちなので、小さい頃から家族以外の他人と関わりをもつことはとても大事だと私は思います。

 

 

よく言われますが現代において、コミュ力が高い子は逆境に強く、他人に愛され人生が上手くいく傾向にあると思います。

 

身についたクズスキルコミュ症

 

 

いかがでしょうか?
貴方のお子さんにも思い当たる部分がありましたか?
■一見すると真面目そうに見えるけど、何かを頑張っている感じはない
■何でも自分でするので手のかからない子に感じる
■欲しい、やりたいと言わない(聞きわけが良すぎる・素直過ぎる)
■重要なことでも相談しない(親との会話が無い)
■何となく要領が悪い、不器用

 

 

このような傾向がお子さんにあれば、私的には要注意だと思っています。
もし上記のような傾向があれば、まず第一に親子でしっかり会話を持てるような環境作りをされることをおすすめします。

 

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真面目系クズと間違えやすい、発達障害のグレーゾーン

発達障害のグレーゾーンと真面目系クズは特徴が似通っているところが多いので非常に間違えやすいです。

 

 

発達障害は外見的な特徴はなく、軽度であれば有名大学に行ける子もいるので障害としての見分けがとても難しいです。しかも診断されたとしても支援は少なく将来ゆき詰まってしまった場合、ニートや生活保護になってしまうこともあります。

 

 

もし貴方のお子さんが幼いころから一人遊びばかりで大きくなっても友達が出来なかったり、不注意が目立つ、人と目を合わせないなど何かしら普通の子と違うなと思われることがあれば、早めに発達障害の診察を受けてみるのもありだと思います。

 

 

と言いますのが大人になってから診断されてもお飾り程度の支援しかなく、18歳以下の間に診断された場合しか貰えない薬(コンサータ)もあります。発達障害の苦しいところは鬱病と同じように外見で分からず、その辛さを他人が理解しにくいので苦境に立たされやすいところです。

 

 

発達障害が現代で一番救われない障害だと仰られている医師もいます。
理由は以下の通りです。
■知的障害でもあれば障害年金や見た目から察して支援してくれる人や団体もあります。

 

 

■乙武さんのように手が無い足が無いという誰が見ても障害者という場合であれば障害年金や周囲からの支援が受けやすくなる。発達障害の場合、知的障害の無い軽度であれば認定されても3級程度なので社会生活で殆ど役に立たない。

 

 

■知的ボーダーは最も悲惨です。学習面と生活面共に生活保護や障害年金レベルの支援が必要なのに国が定める基準に満たないということで程度の低い支援しか受けられない。親の死後は詰む。ホームレスになる人も多くその中の約3割に未診断の軽度知的障害や発達障害患者がいると言われています。

 

 

こんな感じで発達障害者の現実はとても厳しいものがあります。要は中途半端が一番つらい思いをするということです。

 

 

発達障害でも上手く人生が歩めている人は親がお金持ちで社会に出なくても生きて行ける人や稀に芸術や音楽などある分野で天才的な才能を発揮するギフテッドと呼ばれる人たち、さらに発達障害に理解のある人や会社に運良く巡り会えた人です。

 

 

私の弟も自閉傾向の軽度発達障害なのですが、知的障害は無いので何も支援が受けられていません。

 

 

一見すると普通の人と変わらず病院で検査を受けましたが国が定める障害等級に満たなかったからです。

 

 

そして他者とのコミュがとても困難なので未だにニート状態です。本人は自分の無能さにとても苦しんでいます。

 

 

このように発達障害のグレーゾーンはとても辛いものがあります。

 

 

弟もそうなのですが発達障害は軽度の場合、とても判断が難しいので大学生や社会人になってから「自らのおかしさ・周囲との違和感」に気付き病院に行く人がとても多いです。

 

 

軽度でも特徴として表れやすいのは人づきあいの不器用さなど他者とのコミュニケーションの問題や物忘れ(忘れ物が極端に多い)など生活習慣の問題です。

 

 

勉強は普通にできる人もいるので軽度の場合は知能で判断することは難しいです。

 

 

ただある教科だけ極端に悪いなど出来る教科と出来ない教科の差が激しいという特徴もあります。ですが、これは普通の子でもあることです。

 

 

とまあ、ここまで少し現実の辛いエピソードをご紹介しましたが、発達障害は幼少期など発見が早く適切な訓練や治療を受けることができれば普通に社会生活に適応できている方々もちゃんといらっしゃいます。

 

 

幼少期に発見された場合、学習面での教育は以下の2パターンを取られている場合が多いです。

 

 

パターン@ 不得意を平均レベルに教育

不得意なところを平均レベル(日常の生活に支障がないレベル)に教育するパターン

 

パターンA 不得意な所は周囲の助けを借り、得意な分野を伸ばす教育

出来ないところは出来ないところと割り切って、周囲の助けを借りながら得意な分野を徹底的に伸ばす教育パターン(欧米式)

 

 

どちらが良いとは一概には言えませんが、成功例を多く聞くのは「得意を伸ばす」方式ですかね。

 

 

余談ですが発達障害ボーダーの辛さを描いた漫画がありますので参考までにご紹介しておきます。

 

「はざまのコドモ」という作品です。まんが王国という所で紹介されていて試し読みができます。

 

 

まとめ

■ただ怒鳴るだけの叱責は意味が無い、子供を委縮させるだけ
■親に精神的余裕が無い家庭の子供は同じ様に不安を溜めこんでしまう
■親がマイナス思考で否定的な意見ばかり言われて育った子は諦めやすい・チャレンジしない。頑張ったこと新しく出来たことを喜んであげよう
■親が閉鎖的でコミュ症だと子供もコミュ症になりやすい、幼少期からできるだけ他人と接する機会を、親もまた然り
■知能に異常が無いのに不器用・勉強ができない・コミュ症は発達障害のグレーゾーンかも、出来ないが障害である可能性も視野に入れよう
■幼少期に発達障害の心配があれば検査しておこう、発覚は幼少期のほうが支援が厚く救いがある

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