学習性無気力

 
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「学習性無気力」という絶対回避したい究極のマイナス思考

頭の良い子の育成にとって絶対回避したい、ある症状があります。
それは学習性無気力という症状です。

 

 

貴方も経験があるかもしれませんが、何かを達成させるために努力しましたが、残念ながら失敗してしまったとします。

 

 

そして、不幸にもそんな経験を何回もしてしまうと、「どうせやっても無駄だから、諦めよう」「あの時も失敗したから今回もダメだろう」とやる前から諦めてしまい行動を起こさなくなってしまうことがあります。

 

 

上記のような傾向が学習性無気力です。私的には「のび太的思考」と呼んでいて、ドラえもんでまさにコレに該当するとてもおもしろい例があります。

 

 

ドラえもんの漫画で、のび太が忘れていた宿題を日曜日の夜に、やるかやらないかの場面で真面目に頑張った場合と、諦めて寝てしまった場合の2つの未来をドラえもんの道具で見た後にその結果がどちらの場合も寝落ちして宿題が終わらない未来だったので「どうせ無理ならやらずに寝る」と言って最初から頑張らないという選択をしたというお話でした。

 

 

ねっ、考え方がとてもよく似てるでしょ?

 

子供の発言や行動を制限・否定しすぎると「やる気なし男(子)になる」

また上記に関連して、子供が何か要望を出してきたり、聞いてきたりした時にいつも「ダメ」「自分で考えなさい」とか否定的・閉鎖的な答えを返していると、ふと親に相談したい重要なことがあっても、「どうせ聞いてもダメって言うだろう」「今度も良いアドバイスはもらえないだろう」と勝手に解釈してしまい、何も相談しなくなったり自分の要望を言わなくなってしまうことがあります。

 

 

これの何が危険なのかというと、子供の頃は自分を出さない大人しい子は「聞きわけの良い子」という具合に親が解釈してしまい、ただ単に自己主張や向上心が無いだけなのに、それを長所と認識してしまうことです。

 

 

子供の頃はそのような慎ましい性格を長所と感じてくれる人もいますが、大人になると言うべき事、やるべき事に対して時には強く自己主張が出来ないと非常に人生がこじんまりとした詰まらない事になりかねません。

 

 

例えば会社での仕事で他者に出し抜かれてしまったり、行動をしなさ過ぎて出世の機会や婚期を逃してしまったりするような損な目に遭いやすくなります。

 

 

要するに人の悪意に触れてしまう機会が多くなってしまうということですね。

 

 

結果的に行動力や向上心は自己が肯定される経験が多い子ほど育ち安くなると私は思っています。

 

 

成功する人は必ずアクティブに行動を起こしています。
そして、成功するまでに何回も失敗したり悩んだりもしていますが諦めずに継続できる気質の影には、幼いころから現在までに蓄積された小さな成功体験の積み重ねと自己肯定が存在します。

 

 

子供の物欲を満たせ・言いなりになれということではない

感違いしてほしくないのは「物欲を満たせ」とか「子供のいいなりになれ」ということではありません。

 

 

子供が「これやってみたい」など要望を出してきた時に親の監督の元、出来る限り挑戦させてあげられる環境作りをして下さいという意味です。

 

 

物欲を満たすことに関しても大きなチャレンジが成功した時など程度によってはご褒美として何かをプレゼントすることはありだと思います。

 

 

成功に対する正当な報酬はやる気をアップせることに有効であることは確かです。ある程度、自己肯定される経験や要望が満たされる経験をすることはとても大切なことだと思います。

 

 

これらが満たされれば、何か行動を起こす時にプラスにイメージが働いたり、たとえマイナスイメージが浮かんで来ても「こうすれば上手くいく可能性があるのではないか」とリスクを考慮した対策であったり妥協策を導き出し、新しい事柄に対して恐れずに向かっていける子に育ちます。

 

 

鉄は熱い内に打て、子供は好奇心旺盛な時に打て

子供のうちであれば、新しいことにチャレンジする時に超えるハードルも低いもので済みます。

 

 

そして、その小さなハードルを何回も飛び越えて小さな成功体験を何回も重ねることで、成長してより大きな困難に出会った時も諦めずに、まずはチャンレジしてみようという心を生み出してくれます。

 

 

ただ大きくなるに従って超えるハードルも高いものになり、その解決は一筋縄ではいかないことがあったり、相談をされても的確なアドバイスをしてあげられないことがあるので、物心がついてきたなら、出来るだけ早くこの小さな成功体験を積み重ねる機会を与えてあげて下さい。

 

 

学習性無気力は成長すると、その性格矯正が大変難しくなります。
物事に対して余計な先入観が無く、恐怖より好奇心のほうが強く働く子供の頃に習慣付けるほうが得策です。

 

 

もし貴方のお子さんが何も欲しがらない、何もしたいと言わない、相談どころか会話が無い、聞きわけが良すぎるという場合は、少し注意が必要だと思います。

 

 

子供の頃に達観しすぎている子は逆に危険です。
その謙虚さが本当に素直さから来ているものなのか、学習性無気力からのマイナス思考が働いて動けなくなっているだけのか、親としてこの違いを見極める必要があります。

 

 

園や学校の先生では、一人を集中して監視できないので親でないと見極めは難しいと思います。

 

 

まとめ

■学習性無気力が頭の良い子に育つことを妨害する。
■聞きわけが良すぎる子は単に無気力で向上心が無くなっているのかも。子供の要望をある程度、満たしてあげることは大事
■慎ましい性格は子供時代は長所に思われやすいが大人になると短所になってしまい損な目に遭いやすくなる可能性あり。
■努力で成功した人はとても行動的(アクティブ)
■学習性無気力は大きくなってからの矯正が困難、対策は早めに
■失敗を挽回しやすい幼少期から小さな成功体験をいっぱい積ませてあげよう。自信を持てる経験をする事、努力が報われる事、褒められることで自己肯定が高まり無気力にならない

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