他人の子と比較 劣等感

 
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同じ比較するなら他人の子より優れている点を褒めよう

人生を失敗してしまった人の子供時代の話を聞くと、よく親に他人の子と比較されたという体験を聞きます。

 

 

私は比べること自体は悪いことだと思っていません。

 

もし他人の子と比べるであれば自分の子供が他人の子と比べて優れているところを褒めてあげるのであれば全然OKだと思います。

 

 

例えば「息子君は同じクラスの●●君より走るのが早いね」とかね。

 

 

でも実際に多く聞かれるのは他人の子と比べて自分の子はこんな所が劣っているという話ばかりです。そうすると最初に子供の心に芽生える感情が劣等感または怒りです。

 

 

 

劣等感より先に怒りを覚えた子は親に反発し喧嘩になったり、言うこと聞かなくなったり無視したりする子も出てくると思います。でも反発する元気のある子はまだ良い方です。

 

 

親に逆らっても自分なりの道を進んで行ける子も多いからです。

 

 

反対に私が最も注意をしなければならないと思っている子供は劣等感が先に芽生えてしまう子です。

 

 

具体的には『性格が優しい子』や『感情を内に秘めてしまう子』にその傾向が強いです。彼らは性格の優しさ、内に込める性格ゆえに最悪のケースに発展しまうことがあります。

 

 

ここからは私の体験談になります。

 

私は親にはしばしば以下のような感じで他人の子と比較されました。

 

「親戚のA君は医大に入ったんだって良いな〜、あんたももっと頑張りなさい」
「よその子は皆、親をよく助けてくれる(金銭面や生活面)でも家の子は・・・」
「よその子は皆しっかりしとるな〜家の子は皆やる気が無い」
「(テレビで成功している同年代の若者を見て)よその子は皆努力家、家の子は・・・」
「●●さんちのB君は算数で100点、とった、何であんたは出来ないの?」

 

 

このように他人の子は優れていて自分の子は情けないという主旨の小言をよく聞かされていました。

 

 

実際に私の従兄弟達は公務員や医者、大企業の社員など成功している子も多く、子供だった当時は正直あまり出来が良いほうではなかったのでのでこの話を聞くたびに劣等感を感じていました。

 

 

その劣等感は大人になっても続いていて、まったく初対面の人や関係のない第三者にも勝てる気がしない(仕事や恋愛など)精神状態に陥っていました。

 

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劣等感を感じた子の具体的な心理とは?起こりうる最悪のケース

その時、子供の私が何を考えていたかというと↓↓
■役立たずでごめん(親に申し訳ない)
■自分には勝てる相手がいない、良いところが無い
■どうして自分は医者や公務員じゃないんだろう・・頭の悪い私が全て悪い
■役に立たないのなら生きていても仕方が無い、存在価値が無い
■(目の前の食事を見て)私は何も役に立たないのにこれを食べる資格があるんだろうか・・
 豚や牛のほうがまだ人の血肉になって役にたっている
■自分は親にとって失敗作

 

 

その結果私がどうなったかというと↓↓
■いつも気持ちが鬱状態でやる気が湧かない、頭がモヤっとしている
■全く関係の無い他人に劣等感を感じてしまい委縮する
■成功している人や賞賛されている人を無意識に嫌いになったり避ける
■人に会うこと、話すことが億劫になる、怖い
■無意識に他人の悪い所を探すようになる(悪い所が目につきやすくなる)

 

私に芽生えてしまったのは「悔しい!私ももっと努力しなくては」という奮起ではなく「私はダメな奴」という強烈な自尊心の低下でした。

 

 

当時はかなり思いつめた時期もあってリスカの経験もあります。いつ死んでも惜しくないと思っていました。

 

 

もっと最悪のケースをお話すると、私の従兄弟に私と同じような経験をしたお兄さんがいましたが、その人は生真面目で優しい性格ゆえに親の期待に応えられなかった事を苦に海に飛び込み自殺しました。

 

 

このように内に感情を込める性格の子は自分を責めます。
親に申し訳ない、出来ない自分は人として失敗作だと思ってしまうんです。

 

 

自分を責めると自尊心が低下し、鬱状態になりやすいので集中力も落ちますし、頑張った先にある明るい未来を想像できないので無気力になる可能性があります。

 

 

当然、努力ができない子、努力の結果得られる可能性のある良い未来に価値を感じられなくなってしまう子になってしまうので物事が続かない、受験に失敗したり、社会人になった後も生活レベルが低くなりやすいです。

 

 

最悪ニートです。

 

 

もっと言えば鬱状態が長く続くと最悪、私や私の従兄弟のように死を考えるようになります。特に周囲に優秀な人間が多いご家庭では少し警戒が必要です。

 

「できないのは甘え」それは正論であり正論でない

ここで中には、「それを乗り越えて成功した人もいるはず!出来ないのは甘え」と反論する人もいるでしょう。

 

 

そう言える人はそのような逆境に遭いつつも努力が実り成功できた人なんだと思います。

 

 

だから基準が努力した結果、成功できた自分になっていて、その基準より下の人間は全て「甘え」「努力が足りない」という判断になってしまうのだと思います。

 

 

本人にとっては実際にやり遂げて成功しているのでその意見は正論となります。

 

 

でも同じ様に努力して耐えて失敗した人もいます。
もっと言えば、その行動すら出来なかった人もいます。
だから、失敗した人にとっては反対に正論ではありません。

 

 

この両者の考えは絶対に相容れません。
そもそも基準が違うのでいくら成功した人が説得しても徒労に終わる可能性が高いです。

 

 

皆違って当然、だって別人格だもの

「甘え」「努力が足りない」という考えを持ってしまう人は親からのプレッシャーや他人との比較に耐え努力の末に成功した人や医師や弁護士など社会的にステータスが高い職業に従事されていたり、逆境から這い上がって成功したという方が多いです。

 

 

だからといって同じ基準で子供を判断するのは間違いです。

 

 

親である貴方と子供は違います。他人の子であれば尚更です。
親の自分が出来ること=自分の子供も同じ基準で出来る
他人の子が出来ること=自分の子供も同じ基準で出来る

 

これはイコールになりません。

 

 

極端に言えば
「他人の子の知能(親の知能)≦自分の子供の知能」とは絶対になりません。

 

 

もし自分が出来たことを子供にも出来るようにさせたいのであれば「私が子供の頃は云々かんぬん」という小言を言うのではなく、「このようにしたら成功した」という具体的なノウハウを実際にやって見せて聞かせて、出来るようになるまで気長にサポートするくらいの気概を見せてほしいものです。

 

 

覚えるスピードが遅いのであれば早く覚えられるコツを
覚えること自体が難しいのであれば覚えやすくするためのコツを
親の貴方が子供の頃できるようになった時に掴んだ具体的なコツをアドバイスしてあげて下さい。

 

 

そしてたとえ覚えるスピードや理解度が自分(他人)より劣っていても、そこは別人なのだから違って当然と割り切ることも大事です。

 

 

例えば「私が子供の頃は頭が良くてこれを1日で覚えた」だから「自分の子供も同じように出来る、出来ないのは甘え努力が足りない」という考えにならないようにしましょう。

 

 

最初に書いたように同じ他人の子と比較するのであれば、他人の子より優れている部分を褒めて、やる気を導きだしてあげるほうが良いです。

 

 

頭の良い子に教育するには最初にも書きましたが
いかにモチベーション高く、やる気に満ちた子に育てるかが土台になってきます。

 

 

メンタルが充実している子はどんな状況でも強いです。

 

 

まとめ

■同じ比較するなら他人の子より優れている点を見つけてあげよう
■日常的に比較されて劣等感を抱くと自尊心が大きく低下する
■よそよそ、うちはうち、私と子供は違う、他人の子なら尚更違って当たり前
 他の子より優れているところ本当にないですか?
■正論の基準は人ぞれぞれ、「甘え・努力不足」と叱る前に本人がどこに躓いているのか、何が分からないのかしっかり話を聞いてあげて解決策を一緒に考えよう

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