子供を自己責任論の被害者にしないために

 
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最近流行りの自己責任論、将来我が子を被害者にさせないために

今日本では人生に躓いた人や失敗した人、上手くいかない人に対して「それって自己責任だよね?」と責める人々が多くなっています。

 

 

もちろん頑張れる環境がありながら全く努力をしなかった人は論外ですが・・・
そうでない人もいます。

 

 

要するに頑張れる環境になかった人です。

 

 

例えば
貧困でバイトで家計を助けていて勉強する余裕がなかった
親から暴力を受けていて、まともな教育を受けられなかった
など。

 

 

しかしこう言うと、その逆境に抗って成功したという人も存在するわけです。
そういった方々は【自分はその逆境に抗って成功できた事実】というものがあるので、上記のような様々な理由で失敗した人に対して自己責任、甘えと言って親切心からアドバイスしたり逆に自己責任だろと責めることもあります。

 

 

では出来なかった人(失敗した人)、出来た人(成功した人)どちらの言い分が正しいのでしょうか?

 

 

ここでお互いの立場にたって事例を出してみます。

 

 

【事例:失敗パターン】

家が貧乏でバイトで家計を助けなければならず、兄弟も多く経済的にも環境的にも落ち着いて勉強できる環境が家になかった。高校卒業後は家計を助けるためにすぐに地元の会社に就職して親の援助をしなければならなかったので、やりたいことがあり大学は行きたかったが諦めた。それに加え会社が不景気で倒産してしまい年齢的にも再就職がなかなか決まらず派遣とバイトのダブルワークで生活しています。しっかり勉強して良い大学に行って良い会社で働けていたらもう少し人生が良くなっていたかもしれない・・・。

 

 

↓上の失敗事例を踏まえて同じ環境の人で成功した人の言い分を考えてみます

 

 

【事例:成功パターン】

私も貴方と同じような環境だったけど、家で勉強できないなら図書館とかファミレスとか勉強できる場所はあるよ。それに大学は現役で入学できなければダメってことはないよね?どうしても行きたければアルバイトでお金を貯めてからでも問題無いし、学費なら奨学金がある。それに子供がお金を援助しないと生活出来ないくらい貧乏で親がそれを強要しているなら親には生活保護を受けてもらうなり、自分の人生のほうが大切だから非情かもしれないけど親は見捨てるという生き方をしても良いと思うよ。私は親には申しわけないけど援助をやめて、家を出てバイトしてお金を貯めました。貴方のやり方が悪いから自己責任だよね?

 

 

↓さらに上の成功事例を踏まえて同じ環境の人で失敗した人の言い分を考えてみます

そうは言ってもバイトでクタクタで、毎日ファミレスを利用できるほどお金も無いし近くに図書館みたいな公共の施設もありません。奨学金の話は知っているけど家に金銭的援助をしながらお金を貯めていると何年かかるか・・・。親を見捨てて自分の人生をと言われるが、今まで育ててもらった恩もあるので簡単に見捨てることはできない。

 

 

とまあこんな具合にこの問題はどちらが正しいとは一概に言えない問題なので、どんなに議論したり成功した人が失敗した人にアドバイスをしても上手くいかないことが多いです。

 

 

では、同じ環境で成功できた人と出来なかった人の何が違うのでしょうか?

同じ環境でも成功した人、失敗した人は何が違うの!

自己責任を責められてアドバイスをもらったとしても多くの人がそれを活かすことは難しいでしょう。

 

 

それは人間の行動の全てを決めているのは脳内ホルモン、もっと簡単にいえば性格や精神状態だからです。

 

 

環境は同じでもこの性格や精神状態がちがうことはよくあります。
要するに同じ環境で育っても性格で受け取り方に差が出るということです。

 

 

これが同じ環境のはずなのに成功する人、失敗する人が出る大きな要因になっている思われます。

 

 

さてここで「同じ苦しい環境でも家族であれば一緒に生活をしいるわけだけど成功している子もいれば失敗している子もいるよね、それはどうして?」という疑問があると思います。

 

 

それはやはり家の中の環境は同じでも学校とか先生とか友人とか外部環境は個人で大分違います。

 

 

さらに同じ環境で育った家族でも兄弟で扱いに差があったり、接し方が違うことはよくあることです。

 

 

同じような環境だったということであってもお互いに言い分があって上の事例で挙げたような譲れない部分や、外的・内的環境をふくめた生活環境にも違いがあるので生活を共にしている家族でも性格が全く違うことは当然と言えば当然です。

 

 

この微妙な環境の違いで性格は決まっていくので外部の人間からすると「同じ環境で育った家族(同じくらいの苦境)なのに」という疑問はあると思いますが、いろいろな要因があって違うのは当たり前と考えるほうが正しいのではないかなと私は思います。

 

 

人格は思春期頃までには殆ど決まってしまうので、どんなに素晴らしいアドバイスをしても頭が固くなった大人になってからだと考えを変えられなくてそれを活かせないことが多いんです。

 

 

まず自己責任論を責められるのは殆どの場合、大人になり手遅れになってから(人格が固まってから)が多いと思うんですよね。

 

 

例えば同じくらい苦しい環境で子供時代を過ごしてきた2人の人間がいたとしてAという人格(例えば逆境に強い・我慢強い性格)で成功した人が、Bという人格(例えば諦めやすい、打たれ弱い)で失敗した人に自分が成功した時の行動法や精神論をアドバイスしても糧にすることは難しいということです。

 

 

もちろん成功失敗の原因としては学力など地頭の良さも関係すると思います。

 

 

しかし学力よりもまず再チャレンジするという行動を真っ先起こしてもらう必要があるわけですが、失敗する人はその失敗に抵抗する行動すら起こせない性格や精神状態の人がとても多いです。

 

 

これは子供の頃から大人になるまでに形成された人格が大きく影響しています。

 

 

この人格矯正を大人になってからしようとしてもかなり困難です。

 

 

成功した人が「貴方自身が変わらないとダメだよ」とよく言っていてそれは正しいのですが、人格矯正はかなりの精神力と根性が必要なので人格が固まってしまった大人になってから言っても無駄になることが多々あります。

 

 

ここで成功した人はせっかくアドバイスしたのに・・・自分も同じだったのに・・・
という具合に与えたのにそれに対して応えることが出来なかった人(失敗した人)に不満がつのります。

 

 

それでつい「自己責任だろ!」って言ってしまうんだと思います。

 

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逆境に遭遇した時「頑張ってみよう!」と思える子と「でもでもだって・・・」になる子になるかは脳育次第

逆境でも成功した人というのは我慢強い、根気強い、プラス思考など頑張ることに必要な性質を備えていることが多いです。

 

 

さらにここに良い先生に恵まれたなど運の効果がプラスされる人もいるでしょう。
その多くは人運(人脈=交友関係、先生など外で出会う人)です。

 

 

良い人運というのは孤独でいたら教授することはできません。

 

 

結論として人格が固まってしまう前の子供の間に我慢強い、根気強い、プラス思考、コミュ力を育てる脳育が必要というわけです。

 

 

このプラスの人格を育むためには沢山の人に出会い関わって(もちろんお手本にできそうな人を選ぶことは必要です)、なんでも良いので小さな成功体験をたくさん経験させてあげることです。

 

 

成長するにつれて成功させなければいけない物事の難易度は自然と上がります。
少しずつステップアップできる環境を作る努力を親子でやっていきましょう。

 

 

しかし頑張っても失敗してしまうこともある思います。
大事なのは失敗した後に「頑張ることって無駄じゃないんだ!」と思わせてあげることにあります。

 

 

ここで大きな役目を果たすのが親の教育を含めた家庭環境です。

 

 

学校で出会う先生や友人が良い影響を与える人間なのかどうかは正直、運の部分が大きいのですが家庭環境や躾はある程度、親がコントロールすることができます。

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