子供に聞かせてはいけない2つの夫婦喧嘩
頭の良い子に育つことを大きく阻害する絶対に子供に聞かせてはいけない2つの夫婦喧嘩が存在します。
長年、一緒に生活すると夫婦喧嘩をすることもあるでしょう。
漫画のサザエさんのように後で笑い話にできるような夫婦喧嘩であれば別に構いません。
では、その絶対NGな夫婦喧嘩の内容とは一体どういったものなのでしょうか?
1つめは「あなたなんかと結婚しなければ良かった」です。
この言葉は子供に側にしてみれば「貴方なんて生むんじゃなかった」「生まれてこなければ良かった」と言われていると同じです。
子供も小学生くらい(もっと早いかも)になると両親が結婚したから自分が生まれたということを理解します。
この言葉は言わば自分の存在を否定されたことと同義なんです。
自分は望まれて生まれてきた子ではなかったと認識した子が果たして、将来に希望を持って、やる気に満ちた頭の良い子に育つでしょうか?
また子供にとって相談したい大事なことが出来た時に、そんなお互いの存在を否定している両親は頼りなる存在になり得るでしょうか?
人間として信用できるでしょうか?
そして2つめは借金に関することなど経済面での喧嘩です。
正直、子供に聞かせる内容ではありません。
大学生などアルバイトで少しでも援助ができる年齢なってからならまだしも、子供の頃にこんな内容を聞かされてもどうしようも出来ないので、ただただ不安になるだけです。
また、経済的に困窮している家庭では聞きわけの良い子になるとお金がかかることに対する要望や相談を一切しなくなります。
これの何が問題なのかというと、子供の頃はお金がないので欲しい玩具やゲームを我慢するのですが、アルバイトや就職など自分で稼ぐようになるとその反動でゲームなどの趣味に過度にのめり込む性格になる可能性が出てきます。
そうなると学生であれば折角良い学校に入っても勉強しなかったり、社会人では婚期を逃したり趣味に散財してしまう可能性が出てきます。
さらに学習面ではお金がかかる進路(例えば医学部への進学や俳優など将来が不安定な職業への挑戦)や夢を最初から諦めてしまいます。
優しい性格で、ある意味敏感な子にその傾向が強く現れます。一言でいえば「悪い面で物分かりが良すぎる」性格の子です。
マイナス思考で心のパワー不足の子は助かる手段があってもそれを掴めない
仮にその子に高い学力や絵画などの美術センスがあったとしても、親を気遣ってお金がかかる夢やその夢を叶えても収入面が不安定になる可能性がある夢を諦めてしまうんです。
しばしば奨学金使えば良いやん、バイトすれば良いやんという意見はよく聞きますが、このような子はすでに無気力と妥協に陥ってしまっていますので、そこまでして頑張りたいと思えなくなっていることがあります。
具体例を出して分かりやすく言うと以下のような感じです。
染みついたマイナス思考のせいで、どんな手段を使ってでもそのも夢を叶えたい!というパワーが足りない。(慢性的な心のエネルギー不足)
学費の面では奨学金や民間の学費の貸付制度など色々な経済支援の手段があっても最初から夢を見ることを諦めてしまっているので、そういった情報があることを知らない、調べようとしない、思いつかないまま諦めてしまう。
諦めても気持ちを切り替えて、そこから別の道に頑張って進める子は良いのですが、幼いころからの満たされないことばかりが続いているとマイナス思考の強い性格に陥り人生の選択の色々な局面で妥協して、悪い意味で欲のない子になってしまうことがあります。
この性格も学習性無気力に結びつきます。
親のせいにするな!逆境に打ち勝った人もいるという精神論を説く人もいるが・・・
ここで、こう反論をする方もいらっしゃるでしょう。
経済的に困窮している家庭では子供が一念発起して「パパママを助けるぞ!」と頑張って年収の高い職業についたり、そうなれるように努力する子もいるではないかと。
確かに稀に成功して親孝行できる子もいます。
テレビで昔は貧乏だったけど、子供が成功して親孝行をする内容の番組を見ることも多いですが、私的にそうなれる子は以下のような特徴を持った親(家庭)であると思っています。
- 子供自身が相当強いメンタルとプラス思考を持っている。
- 親が子供に尊敬されている、頼りにされている
- 貧乏でも夫婦がお互いに助けあって「ありがとう」を口にできる(夫婦仲は良い)
- 家族に笑顔と会話がある
- 親が子供を不安にさせる愚痴をこぼさない、聞かせないなど親側の気配りがあること(親の頑張っている背中は見せるけども愚痴をこぼして家庭内をギスギスしたものにしない配慮)
などが挙げられるとい思います。
ですので、親が不仲で家族がギスギスしていて、さらに経済的にも困窮している状態で頑張れる子は相当なレアケースだと考えたほうが良いでしょうね。
また、貧乏でも家庭でやっていた教育がたまたまその子の成功の糧になっていたりすることもありますが、成功家庭がやっていた教育法をそっくりそのままマネして自分の子に施しても効果があるかどうかを考えると微妙だと思います。結局のところ、その子だから成功できた方法だということです。
「●●家の教育法」とか「東大に合格させた教育法」など書籍もいろいろ出回っていますが、何千、何万と売れているこの手の本の購入者の家庭の中で実際に同じ様に成功できた子はどれくらい存在するのでしょう。
こういった教育法は、その教育法を考えた本人とマンツーマンでないと効果が薄いと思っています。
そういった面ではもしお子さんを塾に入れたいとお考えの場合には個別指導の塾、または家庭教師のほうが良いのではないかなと思っています。
極貧とまではいかなくても、子供に投資できるお金が少ないことは子供の将来の幅を狭めてしまう可能性があることは事実です。
最近ではそういった子供の学費工面や将来への投資としてNISA(少額投資非課税資制度)や学資保険
に加入されるご家庭も多いです。
低収入のご家庭はもちろん中流家庭でも、お子さんが目指す目標によっては沢山の投資資金が必要になってきますので資金調達の手段を早めに考えておくことは大切なことです。
すぐには活用するつもりがない場合でも資料などを読んで勉強しておくことは決して無駄にはなりません。
親の背中を見て子は育つというけれど・・・
しばしば貧乏なご家庭で「お父さん(お母さん)の頑張っている姿を見て、私も頑張った」という美談をよく聞きますが、いくら親の頑張っている姿を見せていても毎日夫婦喧嘩をしたり、家族に八つ当たりをしたりなど家庭内がピリピリギスギスしていては「父さん母さんのために頑張るぞ!」というプラス思考には発展しにくいです。
親のために頑張って成功したというお話をされる方の場合、その多くはちゃんと親に尊敬と信頼の気持ちを持っています。
具体的には
「お母さんはいつも苦労していたけども、家では愚痴をこぼさず子供の私たちにはいつも笑顔で接してくれた」
「お父さんはいつも残業が多くて、疲れた顔をしていることも多かったけれどお休みの日にはよく公園でサッカーを教えてくれた」
など、必ず気持ちがプラスに働く思い出を持っている方が多いです。
一例ではありますが、これが貧乏家庭でも子供が親に尊敬の念を抱けるかどうかの分かれ道になっている気がします。
私も親になって生活の中でイライラすることや大変なことは山のようにありますが、それをストレスとして家族にぶつけないように気をつけています。
欲が無い子と諦めやすい子は紙一重
お子さんの中には何でもハイハイと親のいう事を聞いて、反論しない子や親や周囲の人間に対して何も要求しない、欲しがらない求めない子がいると思います。
一見すると手のかからない子なので素直な子、良い子と解釈する親も多いかもしれませんが、このような素直過ぎる子は私的には少し要注意な子です。
私も子供の頃、親に対して「あれがやりたい」「これが欲しい」などの要望を一切しない子でした。
理由は親が不仲で経済的にも余裕が無く、とても自分の要望を口にできる環境ではなかったからです。
母親はいつも溜め息こぼし、お金の心配や将来の不安に関する愚痴を私たちにしていたので、母の心の不安定な暗い感情はすぐに私たち子供にも伝わり私自身もいつも不安で親の顔色を覗うようになりました。
子供はとても敏感なんです。
幼くても特に母親のご機嫌の良し悪しや不安な心はすぐ分かります。
だから困ったことや迷ったことがあっても相談せず全て自己完結させて、上手くいかなかったら諦めてしまったりストレスを溜めこんでしまうこともありました。
ですので私の経験上、全部一人でやってしまう子は手のかからない子である反面、それが自立と自信から来ているのか、諦めの境地で達観してしまっているだけなのか見極める必要があると考えています。
勿論何でも他人に頼ることはダメですが、他人の知恵を借りる行為は自分だけでは気付くことのできなかった新しい考えや解決法を知って知識の幅を増やすためにとても重要です。
何でも一人でやってしまう子は外部から受ける良い刺激をシャットアウトしている可能性もありますので、とても損な性分であると私は思います。
欲はかきすぎると良くないですが、全く無いのもダメです。
他の記事でも書いていますが、この全く欲がない諦めの境地が学習性無気力に結びついてしまいます。
だからある程度の欲求を満たしてあげることはとても重要です。
ここで言う欲求を満たすとは物欲を満たすということではなく、達成感や自信をつけさせるような心の充足感のことです。
まず最初は難しいハードルではなく、簡単なハードルを何回も飛び越えさせて成功する喜びを得る経験や上手くいく自分をイメージできる子に教育することのほうが重要です。
本格的な勉強が始まる小学校入学以前は質より量です。
大きな成功を1回よりも小さい成功を何回も経験させてあげて下さい。成功したら一緒に喜んであげたり褒めてあげて下さい。
もし「どうせダメだからやらない」「言ってムダ」という考えになってしまうと向上心やチャレンジ精神が湧きにくく、例えばライバルに勝ちたいとか、これが出来るようになりたいという欲求を満たすための知識探求や行動力を阻害してしまいます。
全てを内に籠ってしまうと考えの幅も行動範囲も狭くなってしまいます。
上手にストレスを発散することも難しくなりますので精神的にも良くありません。
要は程度の問題なのですが、上手に他人を使うという行為や自分の我を通す行為は時には必要です。頭の良い子は自分に自信があって、世間での立ち回りがとても上手い傾向にあります。
世渡り上手という点に限って言えば、サザエさんのカツオを見習いたいところです。
まとめ
■夫婦がお互いの繋がりを否定する家庭の子供は自身の存在意義を疑ってしまう。
子供にとって親は信頼できる存在でなくなってしまう
■自己肯定できない子は希望が持てないので頑張れない、やる気を失う、ストレスを溜めやすい、良い事無し!
■経済的困窮の悩みを子供に聞かせるのは子供が稼ぐようになってから。子供の頃に聞かされても不安が募るだけ。つい子供にも愚痴をこぼしたくなるけどそこは我慢、子供が社会に出るまでは夫婦でしっかり話合い、頑張っている姿を子供に見せてあげましょう。家族仲が良く親を信頼している子供は稼ぐようになると自然と親を助けようをしてくれます。
■不安が大きい子は窮地をなんとかできる手段があってもそれを試す気力がなくなっていることが多い、だから子供の気力を削いでしまう家庭環境はダメなんです
■欲がないことと素直なことは同じではない。単に諦めているだけかもしれません
■ある程度の欲を満たしてあげることは重要。やる気を出すきっかけになります
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